瞼板上端固定法

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瞼板上端固定法は、瞼板固定法と挙筋固定法との中間の位置にあり、両者の利点を有しています。すなわち、瞼板上縁から皮膚側に走行する挙筋腱膜の流れに埋没糸の掛け方が合致し解剖学的に自然であること、挙筋固定法に比較して瞼板という支持組織に固定でき戻りにくい二重まぶたにするための工夫と考えられること、瞼板固定法に比較して糸がまぶたの裏側に露出せず角膜障害の危険性が全くないこと、瞼板上端前面は瞼板本体に比べ柔らかい組織であり手術操作が容易で余分な力が要らないこと、手術後の出血や腫脹が少なく早期の社会復帰が可能であること、ミュラー筋の開瞼調節に対して影響がほとんどなく一時的眼瞼下垂をきたしにくいこと、などが挙げられます。この方法は目にやさしい手術法なのです。
 

瞼板上端固定法では、瞼板上端前面に結膜側から通糸します。

 

 
1本の糸でループ状に皮膚3点固定する瞼板上端固定法です。自然な美しい二重ラインができます。その他に2点法、3点法にも応用できます。
 

麻酔に点眼麻酔は原則として使用していません。手術後には特別なアフターケアはいりません。手術当日だけ、1~2時間に5~10分程度、眼部を冷却していただければ結構です。洗顔、化粧は術後3日目から可能です。腫れは手術の翌日と翌々日の朝までが最も強く、3日目ぐらいから引きはじめます。3~5日目頃はかなり急激に引く時期で、1週間目では大体引きます。ひっぱられる感じは1週間ほどあり、ある日を境にしてこの感じは急に消失します。また、手術は無菌的に行なわれますので術後の抗生物質や点眼薬、痛み止めの処方は必要ありません。

参考文献

瞼板上端固定法による埋没法重瞼術.日本美容外科学会雑誌2001;38:3-9.
 

参考文献

瞼板上端固定法による埋没式重瞼術.日本美容外科学会会報2014;36:9-16.
 
 

参考文献

Two modified techniques to decrease complications of buried suture double-eyelid blepharoplasty. J Plast Reconstr Aesthet Surg, 2013; 66: e95-e100.
 

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